“登らぬバカに、2度登るバカ”と言われる富士登山。構想2年、スノボのレース仲間&仕事のお友達(?)による富士山登山をついに決行しました。
参加した皆さん、お疲れさまー! 幹事長をかってでたものの、登山はほとんど未経験でどうなることかと思ったけど、終わってみればあっと言う間でなかなか楽しい企画でした。
18日(金)の早朝に5合目の須走口に集合。関東地域の人が多いけれど、遠くは福井・富山・山形からの参加者を含め、総勢10名。雪山でしか顔を合わさないことが多いメンバーなので夏場の再会を喜んだ後、登山口の土産物屋さんが入れてくれたキノコ茶を飲んで出発。
普段のハイキングなら、先にダーッと登っておいて、疲れたら他の人を待って休憩 ...というパターンなのだが、ここは富士山、そんなことしたらとてもじゃないが持たないと思い、ダラダラ歩く。もっとも、7合目近くの頃にはダラダラ歩くのではなく、ダラダラとしか歩けなくなっていたのだが...
(←7合目あたりかな?:赤い服が俺)
7合目を過ぎた頃には、ちょっと歩いては深呼吸をして息を整え...な状態だったが、最後尾の登山隊長に励まされながら午後2時頃には何とか8合目の山小屋に到着。
ここで宿泊するのだが、横一列にびっしり並べられた枕に誰もがカルチャーショックを受けた。本当に自分ひとりが仰向けに寝る幅しかないのだ。全員が床に着くともう人間枕木状態。
ちなみに、予想はしていたことではあるが、登山道の各所にある山小屋で売っている物の値段は凄まじい。8合目についた頃には、500mlのペットボトル\450を見て誰もが“あそこは安い!”という感覚になっている。泊まった山小屋でもレトルトのカレーが\1,200、カップ麺が\600。まぁ、ここまで運んでくる手間を考えれば仕方ないとは思うが。ちなみにトイレは\100のところと\200のところがある。無料トイレはない。
(←山小屋での人間枕木模様)
さて、山小屋。窮屈極まりない環境も手伝ってか、メンバーの一人が軽い高山病になり、息をして空気を吸い込むのが辛そう。大変だなぁ?と思いながら自分はビールなんぞを飲んでいたのだが、その後、自分にも災難が降りかかってきた。
今回、防寒具も雨具もストックも揃え、それなりに準備万端なつもりで望んだのだが、1つ、まったく考えの抜け落ちていたことがあった(今から思えば)。それは、太陽。台風が接近していた最中、予想外の好天に恵まれて喜んでいたのだが、自分的にはそれが仇となってしまった。夜、寝ようと思うと頭が痛い。高山病かな?と思ったのだが、どんどん体が熱くなってくる。息が苦しいとかはないのだが、高熱のときの状態に似ている。日焼け止めは塗ったのだが、顔と首と手が真っ赤に焼けている。これって日射病? 隣に寝ていた友人にも「熱波が出ている!」と言われ、ウェットティッシュで顔を冷やしたりしたのだが一向に快方に向かわず、そのまま午前2時、出発の時刻になってしまった。
(←山頂写真:なぜか俺がいない!)
この時刻に出発しないと山頂での御来光は拝めない。とは思うものの、体が動かない。仕方なく自分と高山病らしき友人を残して、先に出発して貰う。今思えば無理してでも一緒に出れば良かったかな?とは思うけど、あの時は“悔しい”と思う余裕もないくらい体がきつかった。実は3日以上経った今も軽く頭痛が残っている。恐るべし日射病! 学生の頃、朝礼で倒れる奴がいたのは覚えているが、この歳で、この状況でなってしまうとは...
とは言え、御来光くらいな見なきゃならん!と高山病らしき友人に起こされ、他とは2時間近くの遅れで無理やり出発。俺よりは元気そうな(?)友人には先に行ってもらうことにして、自分は超スローペースで登る。しかし、本8合目付近ではすでに1歩ごとに頭に激痛が走るようになってしまい動けなくなる。
(←御来光)
ちょうどそこで御来光。いやぁ、あれは圧巻だな。雲海の端ではなく、真ん中から太陽が現れるのには誰もが驚いたようだった。富士山での御来光、1度は見てみるものだと思う。
その後、登るのは無理と判断し、一人で下山道へ向かう。下山とは言え、頭痛がひどいのでこれまたトロトロと下る。高山病なら高度が下がるとマシになると思うのだが、日射病に伴う発熱&頭痛なので、いくら下っても頭痛は治まらない。
“楽しい!”と言う人と、“つらい!”という人の2派に分かれる須走口登山道名物の“砂走り”を経て(俺はつらかった!)、朝の8時半頃に下山完了。驚いたのはその10数分後に、山頂に行ったメンバーの1人が下山して来たこと。ちなみに、ほとんどの下山中メンバーはその頃に8合目付近だったはず。なんちゅー早さじゃ!
お昼前には全員が下山完了し、そのまま温泉に直行。宴会だけ参加する他のメンバー達とも合流し、コテージに荷物を降ろして、夕方から深夜に及ぶ大宴会となったのでした。
さてさて...周りからは当然のようにリベンジを促す声。また来年も企画するかな?
求ム! 2度登るオバカさん達!
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