パークライヴ in 大木島自然公園
昨夜、日野市の高幡不動の近くにある大木島自然公園で笙を吹いてきた。夜のソロパフォーマンス! 私もスタッフになっている『日野自然を守る会』主催のイベントというか、観察会での1コマ。(※写真を撮り忘れた!)
...10年ほど前、群馬の武尊山の方であった「火祭り」というイベントで客演した時のこと。篝火しかない屋外のステージで笙を演奏したとき、終わってから主催者の方が聴衆に向かってあることを言われた。
“皆さん、何かお気づきになりましたか? 笙の音が鳴ると、虫が一斉に鳴き始めるんですよ...”
俺自身、まったく気付いていなかった。虫が笙の音に同調するのか、笙の音が虫の声を鮮明にするのかわからないが、試しにもう1度吹いてみると、確かにそんな気がする...
その話を知り合いにしたのが昨夜のイベントの発端。実は昨日は更なる面白い実験をやってみた。雅楽の古典曲の中に「甘州(かんしゅう)」という、虫除けの曲がある(云われは長くなるので省きます)。秋の夜、虫の声を引き立たせるらしき笙で、この虫除けの曲を演奏すると、虫はどう反応するのか?
結果は...、良くわからない...! 聴いていた人によると、虫が鳴くとか鳴き止むとかはわからないが、笙の音と虫の声がなにがしか同調している気がするとのこと。
科学的根拠を探るまでには到底至ることのない試みではあるが、山の中とかで色々な楽器を演奏してみて、虫の反応を伺うというのも面白そう。
今度は楽琵琶でパークライヴをやろっかな?
« 冬の面子@新宿 | トップページ | 元気でね... »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
へぇ〜面白いことやったんだね。
笙の音色に虫が同調するんなら
鍵ハモで笙っぽい演奏やっても
似たような結果が得られるかなぁと
ちらっと思ったりした…。
あ〜でも鍵ハモの音には
犬が反応するって聞いたことがあるなぁ(笑)。
機会があったら試してみようかなぁ…うーむ。
投稿: さかもと | 2006年9月17日 (日) 19時12分
■さかもちくん >
笙みたいな楽器は気象条件でコンディションがかなり左右されるからストリート的(?)に演奏するのって難しいんだけど、小賢しいホールでやるよりは気持ち良いやねぇ。
というか、虫の声やら鳥の声というのは何より素晴らしいアンビエンスだね。
投稿: ZOW | 2006年9月18日 (月) 17時57分
はじめまして、mixiからやって来ました。
笙を吹いていると蝉の声がよく聞こえます。
笙を吹いている時は笙の音ばかり聞こえますが、吹き終わって楽器をおろすと、とたんに蝉の声がわんさと耳にやってきます。
「笙の音は蝉の声を目指して作られた」という話を聞いたことがあります。蝉が笙と張り合っているのかもしれない、と思うことがあります。
投稿: 焼き魚 | 2006年9月19日 (火) 03時05分
■焼き魚さん >
どうも、はじめまして。
「笙の音は蝉の声を目指して作られた」というのは初めて聞きました。確かに笙って、綺麗で繊細なイメージとは裏腹に、練習部屋なんかで大勢で吹くと蝉達に負けないくらいの音圧ですもんね。いつも逃げ出したくなります?!
ちなみにこの時期の夜の公園は、夏の蝉に変わって、近年、中国からやってきて巷を席巻している(というか帰化昆虫である)「アオマツムシ」がすごいです。日本に昔から居る小さい声の虫の鳴き声が聞こえない...
外来種の脅威が秋の夜長にも及んでいるんでしょうか?
投稿: ZOW | 2006年9月19日 (火) 14時46分