ZOW (中田太三)

facebook

グリムス

Mark Knopfler

My Favorite Artist

« 2007年4月 | トップページ | 2007年6月 »

2007年5月の7件の記事

2007年5月28日 (月)

1つの楽器でも

昨日は鍵盤ハーモニカをフィーチャーしたバンドのイベント、ケンハモナイト Vol.7 が中目黒の楽屋で行われ、我らが T's color も出演しました。

他にも主催者であるプロの鍵ハモ吹き3人による「ハモケン3」、from京都の鍵ハモ+Vo+Gtの「ネキネキ」、鍵ハモ+Vo+Pfの「ウストキネ」が出演し、19:00 Start で終わったのが 22:30 という長丁場にもかかわらず、皆さん最後まで楽しめたライヴになったようで何よりでした。

同じ楽器(鍵盤ハーモニカ)でもバンド(演奏者)が違うと、こうも使い方とか音が違うのか!と驚きます。「鍵盤ハーモニカ」と聞いて、小学校の音楽の授業で使う程度の認識しかないあなた! 是非、ケンハモナイトに行くことをお勧めします! → 素晴らしき鍵盤ハーモニカの世界

 

Imgp1706 T's color、いわゆるライヴハウスのようなところで演奏するのが久々だったり、新しいメンバーが加わったこともあって、ビミョーに懐かしいような緊張感の中、新曲を含めて5曲演奏しました。

しかしこの楽屋(らくや)さん、PAのオペレートが素晴らしい! T's color のような邦楽器や雅楽器って、音響さんが楽器の音を良く知らなくて(メジャーであっても)ひどいPAになることが少なくないのだが、ここは一味違う。おまけに料理もライブハウスにありがちな適当なものじゃなく、食事のお店としてもかなり美味しい。特にタイカレーは Great!!

近いうち、ここでワンマンでやろうかな~。

 

スタッフの皆さん、出演バンドの皆さん、T's color メンバー、そして何より来てくれたお客さん達、どうもありがとう!

2007年5月26日 (土)

明日はライヴなので...

笙の調律なんぞ...

070526_171601

分解して1本づつ調律。

 

 

 

  

070526_192801

簧(した:リード)に蜜蝋と鉛の粉を混ぜたモノ(?)を乗せてピッチを合わせます。メッチャ小さいので作業してると目がおかしくなります。

 

 

 070526_185001

全部終わったら組み立てて更に微調整。

不思議なことに一本づつ完璧に合わせても、組み立てると何故かピッチが違う。でもはずすとやっぱり合ってる。なので最後はサバ読みというか勘の世界なのです。しかも、温度によってもまた変わってしまう。

 

...ということで、皆さん、明日、お待ちしてますよ~! (^^;

ケンハモナイト vol.7 @楽屋(中目黒、東京)

2007年5月25日 (金)

なによこれ、演歌編。

ラジオで美空ひばりの「ロカビリー剣法」という歌がかかっていた。1958年の録音。

『演歌』と聞いただけでちょっと避けてしまう部分は確かにあるのだが、特に1950年代~60年代の演歌は一度聴いてみる価値がある。色んなジャンルの音楽を上手く歌謡曲のフォーマットにはめ込んで作られている。そのはめ込み方が何とも面白いのだ。今みたくニューミュージックというかポップ化した演歌とは明らかに違う、独特の世界を持っている。

ひょっとして、オリジナリティに欠ける今の日本の音楽より、よほど世界に通用するんじゃないか?と思える音楽としての面白さを持っている。

で、美空ひばりの「ロカビリー剣法」。途中に「かかってこい! 胴! 篭手! 面!」みたいなセリフが入るのだが、その前後の歌の部分、確かにロカビリーなのだ。が、しかしロカビリーとは何かが、いや全然違う!、まったく違う! これって何よ?

他にも「拳銃ブギー」「すたこらマンボ」など、ジャンルそのものを曲名にした作品も多い。これは美空ひばりに限ったことではなく、当時の流行としていろいろな事が試されたのだろう。「黒猫のタンゴ」だってアルゼンチンでは絶対聴けないタンゴになってるもんね。

母親が好きだったブルースの女王、青江美奈。同じくアメリカでブルースの女王と呼ばれたベッシー・スミスとは似ても似つかない。母親にベッシーを聴かせても“ブルース”だなんて思わないだろう。そっちが本家なのだが...

「ロカビリー剣法」が良いねぇ!と言うひばりファンのお婆ちゃんに、Stray Cats を聴かせたらひっくり返ること間違いない。(Stray Cats はピュアロカビリーではないけどね)

この傾向というか嗜好は今の日本人にもあって、本物のヴォサを聴くより、そこら辺のミュージシャンがやっている和風ヴォサポップを聴いてる方がブラジルを感じたり、バタ臭いガットギターのカッティングを聴いてる方がスパニッシュな気分になったりする。

ほんと、日本人は外から来たものを上手く取扱って自らの感性に同化させ、自家薬籠中のものとすることに長けている。俺は催馬楽・朗詠など雅楽系の歌物はやらないのだが、雅楽が日本に入ってきた頃にきっと同じことが起こっていたんだろうな。

「ガガク忍法」、「十手カグラ」、「御用だ!サイバラ」とか作ってみるか??

※美空ひばりの歌には「ロカビリー芸者」という曲もあるのだが、是非聴いてみたい...

2007年5月19日 (土)

あれから20年、K氏逝く

きのう、20年来の知り合いであるK氏の訃報が届き、通夜に参列してきた。知り合いというよりは元上司、そして一緒に会社を興した人。俺より一回り少し上だから50代半ば、まだ若い。

“音楽やる!”と半ば家出みたく上京してきて、2年間、新聞奨学生というもので精神的ドン底を味わい、うるさい親をとりあえず黙らせるために腰掛け就職したソフトウェア会社の副社長がK氏だった。

俺の採用を最終決定したのもK氏だった(らしい)し、業界1年目、まだ20歳過ぎのヒヨッ子でしかなかった俺を引き抜いてくれて、社員ではなく経営者という立場で一緒に会社を興そうと誘ってくれた。おかげでソフトウェアやシステムだけでなく株式会社というものの総務やら法務のサワリも学ばせて貰った。

正直、音楽だけでは生活が成り立たないので演奏やら録音エンジニアやらの他に、某大手IT企業から個人的に委託を受けてASP事業などの基幹業務に携わっている。そういう仕事ができるようになる技術と人脈の礎をつくる場を与えてくれた人であり、何気に俺の人生を変えた人...

遺影を見ながら思い出すのは...上京直後の赤貧生活から一転、会社を興した時期がバブルに上手く乗り、プチ・ヤンエグ(古っ!)を堪能していた20代前半~半ば。フェアレディ Z31 を乗り回し、全身 NICOLEGAULTIER の服を纏って休日になれば青山や代官山に出掛けていた頃。今思うと、笑えちゃうような、楽しかったような、寂しいようなその頃の想い出というか、バブリーな生活って、K氏(社長)がいればこそだった部分も大きい。

もっとも、その挙げ句、不動産投資にまで手を出し、バブル崩壊のしっぺ返しがいまだに尾を引いているのだが (><) ※周りが俺のことを『日本経済の縮図』と言い始めるのはこの頃から...

20代半ば~後半、会社の人数(社員)が増えて徐々に方向性が変わっていくことへの疑問や、“システムエンジニアの仕事するために東京に来たんじゃない!”...という思いから、しばらくは表向き距離を置いていた音楽へ公然と戻り始めた俺との間にビミョーな空気が漂いはじめた。結局、俺は取締役という立場を降り、さらに数年後に会社を辞めたけど、K氏の良くも悪くも浪速商人的な堅実さゆえか、その会社は今でも神田に本社を構えて順調にやっている。

もう何年も年賀状だけの付き合いになっていたが、K氏との想い出というよりは、いろいろな意味で紆余曲折だった20代を陰でバックアップしてくれていた人...という思いで遺影を眺めていた。当時、一緒に会社を興した面々との再会もあって、なんだか20年という時間がもたらしたホロ苦さを感じる通夜だった。

入社試験の面接で初めて出会ってから20年、一度、昔話を肴にサシで飲みに行きたかったな。

俺が会社を去るとき、怪訝そうな顔で愚痴とも説教とも取れぬ話を終えた後、「...でも、中田君が羨ましいな。」とポロッとこぼしたのを思い出す。そして今、自分もあのときのK氏の年齢に近づきつつある...

心よりご冥福をお祈りします... (合掌)

2007年5月12日 (土)

ある種の正夢?

スノボ関係者はご存知の通り、今年の俺は仕事的事情・時間的事情・経済的事情・モロモロ相まってかなりトーンダウンしたシーズンを送った。この状態、解消する気配はまだない (><)

今まで皆勤だった4WDキャンプも断念し、道具もいつもなら既にチューニングに出しているのだが、GWを過ぎた今も上島組の納会(3月末)から帰ってまだそのままの体たらく。ヤベェなぁ...と思ってはいたのだが。

・・・

俺はあまり夢を見ない(覚えてない?)。ところが昨日、珍しく夢を見た。『もうスノボ引退します!』って言う俺に、『はぁ~?』って不機嫌な顔で文句言いた気な師匠の顔。“うっ、ヤベぇ?”...ってところで目が覚めた。

そしたら久々に覗いた掲示板で減量ネタから俺の名前(ハンドル)がタイムリーに登場していたり、友人から昨年開催したスノボ仲間の登山企画(俺が幹事だった)を今年はどうするのか?の問い合わせが来たり、なんだかんだで久々に師匠とメールを交わすことに!

この話をしたら笑われたけど、これってある意味、正夢なんか?

スノボと遠距離恋愛な気分の今日この頃なのでした...

2007年5月 9日 (水)

6年ぶりに...

Imgp1648_3 ソフトをバージョンアップした。いわゆる業務用ソフトになるんだろうか? Finale という楽譜専用のワープロのようなもの。

今まで使っていたのが Finale 2001、届いたのが Finale 2007。もう6年もバージョンアップしてなかったんだなぁ。

万人向けの簡単ソフトとは言い難い使い勝手だが、慣れれば何かと便利なソフト。音楽をやっていながら、譜面を書くのも読むのも嫌いな俺には有り難い存在ではある。

このソフト、昔は譜面レイアウトをするのにも一苦労だったが、6年も経てば少しはUIが良くなっている。音源化するのもMIDIを出力だけだったのが、今やソフト音源やらVSTインストルメントまで同梱されていて、時代の流れというか、進化を感じるなぁ。開発元からすれば“譜面機能だけのソフトではない!”とアピールしたいのだろう。もっともソフトが進化するとハード(PC)も進化させないと追いつかないというジレンマはあるのだが...。

070509_234501 とは言え、ちゃんと使おうとすると500ページ以上あるマニュアルが2冊にもなる難解ソフトであることに変わりはない。しばらく使っていなかったので、しばらくは曲そのものよりも、曲を作るための準備に時間がかかりそうだ...

Finale は初期レイアウト(フォーマット)が命なのだ!

2007年5月 1日 (火)

Restart - T's color

Restart = 再起動。近ごろ動きが怪しくなってきたうちのPCの話ではない。

5年近く開店休業というか、依頼公演 only だった T's color 、いよいよ再起動かけます。

休業したいきさつは色々あるのだけれど、自分が中心になって何かを創るモチベーションを維持するというのはかなりのパワーを要する。ソロでやるつもりもなければフロントを張る気もない俺の場合、バンドとかユニットという形態で色んな人(メンバー)の力を借りなければ何も出来ないので尚更である。

ライフワーク的というかアマチュア的に気楽にやっているうちは良いのだが、アクティブに活動している期間が長くなり、関係する人が増え、CDという商品としての側面を生み出してしまうと、ただ“楽しい”とか“嬉しい”だけでは済まない妙なプレッシャーが増えてきて精神的に消耗してしまう。このプレッシャーがポジティブに作用している内は良いのだが、ネガティブな方向を向き始めると、自分でもどうしようもないくらいの無気力に陥る。

特に俺の場合は火がついたときの回りが早いので、自ずと燃え尽きるのも早かったりする。5年経って少しはオトナになったのかどうかわからないが、永六輔の言う『がんばってくたびれちゃいけません。くたびれないようにがんばらなきゃ。』...でいきたいと思う。


多くのミュージシャン達がそうだと思うけど、仕事としての音楽と、自分がやりたい音楽とのギャップというのは結構あって、元々ポピュラー音楽な人だった俺は特に大きい。語弊を覚悟で言ってしまえば、如何に名曲であっても「人の作品」を演奏しているだけでは充たされないのだ。どこかに“自分で創ってナンボのもん!”ってのがある。が、悲しいことにそう思って行動するミュージシャン達、ほんの一握りを除いては赤字との戦いになる!

元々、行動するパワーはある方なので、自分のこと(バンド?)を休業していた分のパワーと赤字を全てスノーボードに費やしていたというのが本音かな? なので気分的にはホームに戻る気分な今日この頃。

とは言え、T's のメンバーもそれぞれの分野で中堅どころの年齢(?)となり、さらに新たなメンバーも迎え、昔のように頻繁には動けないだろうが、そのぶん“くたびれないように”ゆっくりと再始動しようと思う。

 

T's color Official Site をリニューアルしたので、お立ち寄り下さいませ。

« 2007年4月 | トップページ | 2007年6月 »