古文漬け
前回書いてから、もう2週間経ってしまった...(早ッ!)
ここ最近、古文にはまっている。そもそも、雅楽という古い音楽に携わっていながら、当時の言葉(書き物)がわからないということにちょっとした歯痒さがあった。ここにきて、ちゃんとやってみようか?なんて...
ちょうどタイムリーな古文の通信講座なんぞをみつけたのでお試しで聴講中。未然・連用・終止・連体・已然・命令、カ行下二段活用、係り結び...など、用語そのものがえらく懐かしい。
古文・和歌...T's color の曲で古今和歌集の和歌などを引用することが少なくないので、さぞ詳しいのだろう? ...と思われている節もあるのだが、何を隠そう学生時代、古文(というか漢文)が嫌いで嫌いで、挙げ句、単位を落として留年しかかったくらい興味がなかった。
それが大人になるにつけ、というか雅楽にはまるにつけ、当時の背景となるこういった平安文学(和歌)そのものに俄然興味が沸いてきた。理系科目以外は学問にあらず(?)...だったのが、まさに180°転換沙汰!(この俺のエピソードが「おもしろ日本音楽史(釣谷真弓著)」という本の序文になってます)
しかし、実際に読んでみると英語より難しい。わかりそうでまったくわからない。高校の基礎古文ですら単位を落としかかった人間には敷居が高すぎる!
ただ、この時代(特に古今和歌集・拾遺和歌集・後撰和歌集あたり)の言葉の音の響きとか流れにはすごく惹かれるものがある。明確な言葉の意味はわからないけれども、雰囲気というか伝えたいことのニュアンスは伝わってくる。
突き詰めれば“言霊(ことたま)”にまでたどり着くのだろう。言霊の集大成と言われる祝詞(のりと)にも興味があって、以前、数万円出して延喜式(927年)祝詞(巻8)の解釈本なんかも買ったことがある。
(←遣唐使時奉幣[モロコシニツカヒヲツカハストキミテグラヲタテマツル]という、遣唐使派遣の際に奏上した祝詞)
そうやって掻い摘んではきたのだが、ここにきて、もうちょっとちゃんと勉強したいな?と思い始めたわけ。さすがに真名序にまで手を出すつもりはないが、せめて仮名序くらいは読みたいよね~...
ただ、目的は「古文や和歌を読むこと」ではなく、自分で「詩(詞)を古文で書きたい(詠みたい)!」というのが難儀なところ。まだ英語の方が書きやすい。ちょうど、曲を思いついたときに琵琶や箏を弾くより、ギターやピアノの方が簡単なのに近い感覚だろうか?
まぁ、数年がかりの、ひょっとしたら一生無理な話かも知れんが、しばらくは意図的にはまってみるつもり。それがいつ、音楽の方に活かせられるのかは甚だ疑問なのだがね...
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