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2007年6月 4日 (月)

キツツキ

『キツツキを演奏した。』 ...これだけで何のことかわかる人はかなりの雅楽オタクだね。

キツツキ、漢字で書くと「啄木鳥」。そう、楽琵琶の3大秘曲の1つ、「啄木」のこと。陰陽師で有名になった源博雅三位ですら、伝授して貰うために逢坂の蝉丸の家に3年間通い詰めたと今昔物語に残されている曲。

神奈川にある某お寺で、開闢会(かいびゃくえ)という催しがあり、そこで西園寺左大将家伝来の絵巻物の展示があり、それに合わせて招かれて演奏してきた。(西園寺家:琵琶を家業としたスーパー上位の公家/左大将:有職故実で大まかに言えば、左大臣・右大臣に次ぐ3番目のポスト)

楽琵琶というのは通常、雅楽の合奏の中で使用されるだけなのでピンで演奏することはまずない。が、今回は楽琵琶ピンだったので少々迷い気味なセットリストを組んだのだが、最後の切り札として『啄木』をやってみた。人前で演奏するのはさすがに初めて。

Takuboku なんせ、いわく付き(?)の「秘曲」とされている上に一度は廃絶した曲なので、残されている譜をどう解釈して演奏するか?は奏者に委ねられている部分が多い。と同時に、さすがの俺も若干のプレッシャーはある。

実際に弾いてみた感想としては、やはり合奏の中で、ある種の定型パターンとして位置付いてしまう雅楽の古典曲とは違い、ソロの曲だけあって面白い。この曲にしかない調絃だったり小技があったり、弾いてて飽きないってのかな? 一言で言うと気持ち良い。

しかし、この曲を持ち曲にするには、もうちょっと研究者とかの意見を聞いて模索しないと解釈がわからない部分も多いのだ。

でもまぁ、今日は個人的には良い経験でした。

【セットリスト】    ■ 壱越調 撥合
■ 壱越調 遊聲
■ 平調 越天楽(笙の唱歌付き)
■ 秘曲 啄木

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