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43回目の誕生日を迎えてしまいました。
つい先日、子供(小4)から“何が欲しい?”と聞かたけど、これがなかなかに困るん。本当に欲しい物を言ったところで子供が出せる額とはケタが違ってしまう。かと言って、どうでも良い適当な物を貰っても使ってないことはスグにわかってしまう。
しばらく考えた末、リクエストしたのが文具セット。リハなんかのとき、筆記用具を忘れて周りに借りまくるのが常習なので、リハ専用の文具セットを頼んだ。
鉛筆(B)、赤鉛筆、キャップ、消しゴム、ドイツ削り、定規、ポストイット。ペンケースまで入れると予算オーバーらしいので、これだけは自前。(^^; 一緒に買いに行ったのだが、それぞれの文具のどれがどう使いやすいとかの情報通なのには驚いた。こと「消しゴム」に関しては、軽い力で消せるとかカスが散らばらないとか、ほとんどの製品の特徴と使い勝手を把握していて研究家の域だな?! 消しゴムアドヴァイザーになれるんじゃねぇか?
で、先ほど、自分のお小遣いで買ったケーキ付きで頂きました。このサービス精神は我が子ながらやるな!
...などなど、妙に平和を感じたひとときでした (^^)v
...これを使って、誕生日が同じ中村八大のようなビッグヒットが作れると良いのだが?!
余談ですが、アメリカ合衆国憲法修正20条で大統領の任期は今日(1月20日)の正午に終了することになっていて、故に次の大統領の就任式はこの日と決まっているんですよ。
そうそう、今日もお世話になったけど、ヤマト運輸が「宅急便」のサービスを開始したのも1976年のこの日なんですねー。
今朝届いた特殊兵器の木材、何に使うかというと、楽琵琶の柱(じ:フレット)作り。これも普通は職人さんに頼むのだろうけど、これまた自作モード。
まずは楽琵琶から柱をはずし、現状のサイズとシェイプをチェック。長年使っていたので低音絃側に凹みが少々。
あとは絃との接触部分が楽琵琶にしては細かったため、音が立ち過ぎていたのを抑える目的もある。
それと...どうせ自作するなら、邦楽器ではあまり使わない木材で作ると音がどうなるか?の実験もあった。写真にある元の柱は「檜」です。
届いた4種の木、見た目の感じで楽琵琶の柱としては違和感のある「栗」は除外し、「朴(ほおのき)」「ハードメープル(楓)」「イエローバーチ(真樺)」の3種でプロトタイプを作成。
やってみて思ったが、柱だけでこんなに音が変わるんだ!ってこと。まず「朴」は薩摩琵琶や筑前琵琶では定番のようだが、楽琵琶には音が軽くて浅い。言ってしまえばチープな音なので選考脱落。
メープルはバイオリンを初め洋楽器ではネックや裏板の木材として定番中の定番なのでハズレはないだろう。バーチはメープルの木肌をより緻密にした感じ。比重はメープルより若干重くて硬質。音響特性が良いのでピアノやドラムシェルやスピーカーによく使われている。
助っ人で来てくれた友人とこの2つのどちらにするか?で試行錯誤したのだが、メープルは明るくてメリハリがあってなかなか良い。が、バーチの方が“深みがあって落ち着いた楽琵琶らしい音”という点で一致し、バーチを採用。本作業に取りかかる。
まず木材を糸鋸で大まかに切り出す。メープルやバーチは木の密度が高く硬質なのでちょいと苦労する。おまけに糸鋸の刃が細すぎて真っ直ぐ切りづらいため、途中でDIY店へ太い替刃を買いに行くことに!
次は彫刻刀であらかたのシェイプに加工する。彫刻刀なんて慣れてないので肩が凝ること...。こんなものを使うのは何年ぶりだか?! でも妙に楽しい。
その後、サンドペーパーの番目を替えながら最終のシェイプに近づける。パーツが小さいので磨いてるうちにコロコロ転がったりして、なかなかピタッと思うようなシェイプにならないんだよね~。
これを一柱~四柱までに切り分ける。楽琵琶の鹿頸(ネック)は覆手(ブリッジ)側にかけて扇形に広がっているのでそれぞれの長さが微妙に違う。
そしてもっとも調整が難しいのが、各柱は高音になるほど高さを微妙に低くしていかないと、押さえた時に次の柱が触れてしまう。かと言って高さを変えすぎると押さえ難くなる上にピッチがおかしくなる。
これは付けたりはずしたりしながら音を出して試行錯誤の世界。不思議なもので、それまで付いてた柱とまったく同じ高さにしてもダメなのよね。
で、出来上がった柱に普通は塗らないだろうけど、ギターなんかの指板メンテで定番のレモンオイル(俺のはオレンジオイル)を塗布して乾燥。鹿頸との接着は、本式には膠(楽琵琶の場合は米粒もあり!)とか使うんだけど、俺は硬質のアクリル系強力両面テープを使っている。(御法度?...でも意外と使ってる人が多いことを俺は知っている!)
自分で言うのも何だが、一昨日の転手の調整と相まってか、これがなかなかに良い音になった。つーか、普段は放ったらかしにされているから楽器が喜んでるんかな? (^^;
今回の作業を通して思ったのは、寸分の狂いもなくパーツを作っていく職人さんはやっぱスゴイ!ってことと、実験し始めるとやっぱキリがなくなるってこと。
他の木も試してみたいし(特にツゲ・グミ・ブビンガなんか)、柱のシェイプを変えるとどうなるのか? 絃との接触面の幅でどう変わるか? 鹿頸との接着材を変えるとどうなるのか? 興味は尽きないが、壊しても良いような実験用の楽琵琶が必要になるな...。
しばらくギターなどのメンテにうつつを抜かしていたので、そろそろ本業(?)の楽琵琶(雅楽琵琶)メンテ。昨日届いた秘密兵器、何かと言えば、バイオリンやチェロの方にはお馴染みのペグの潤滑剤というか調整アクセなのだ。
琵琶や三味線などの邦楽器ではペグのことを「転手(てんじゅ)」と言います。転手を差し込む、ギターで言うヘッドの部分は「絃蔵(げんぞう/糸倉:いとくら)」。
うちの楽琵琶、この転手の調子が悪くて前々から調整しなきゃ...と思ってはいたのだが、この部分はかなり繊細なので普通は職人さんに依頼します。が、実は俺の楽琵琶を作ってくれた職人さんは体が不自由になり、今はちょっと頼めない状況なので自分ですることに。
要は転手そのものを絃蔵に突っ込む穴(絃門)とのフィッティング。本体の作りは良いのだが、この転手の作りが元々良くないのと、楽琵琶にしては細いためチューニングに苦労していた。
ギターのペグのようにギアが介在しないので、絃蔵と転手の摩擦だけで止めるわけだからフィッティングがシビア。チェロとかも同じだろうけど...
特に道具を持っているわけではないので、何種類かのサンドペーパーを使い分けながら、ちょっと削っては合わせながらの試行錯誤。太くてフィットしてないならまだしも、細くてフィットしてない場合はシェイプ全体の位置を移動させなければならないので超面倒。
特に1番太くてテンションの強い一絃(洋楽器と呼び順が逆です)の転手が細くてフィットしていないのでもう大変。元から細いのに加え、経年変化で乾燥したせいかも知れない。
何とかフィットさせたは良いが、目の細かいヤスリで処理したため表面がツルツルになって今度は絃を張ったら止まらない。
いよいよ昨日の秘密兵器登場。接触部分にまずは W.E.Hill COMPOSITION を塗ってみる。なかなか良い感じの回り具合。
が、絃を張ると戻って来てしまう。そこで止める効果の強い(らしい?) GOTZ PEG DOPE 投入。しかし、それでも止まらない (;;)
俺の楽琵琶は絃蔵が柘植(ツゲ)、転手が紫鉄刀木(ムラサキタガヤサン)でできているのだが、合わないのだろうか?
仕方なくいつものようにチョークでやってみる。うぉっ、ちゃんと止まる! 恐るべしチョーク! \2000 もした秘密兵器より、6本 100 円のチョークの方が効くのか?!
感覚的に W.E.Hill COMPOSITION は楽琵琶には厳しいかも知れないが、GOTZ PEG DOPE はもうちょっと研究してみる価値はあるかも知れない。
転手を差し込んだ反対側の余った部分を切り落として、綺麗に整えて取りあえず完了。
さて、しばらく使ってみてメンテ効果があるのかないのかお楽しみ...
しかし、チェロでもバイオリンでも PegHeds や GOTOH MVT のように上手くギアを隠したタイプのペグが発売されている。実は三味線にも「すべらない糸巻」として発売されている物がある。もっとも、琵琶のを作っても商売として成立しないとは思うけど...
こういったメンテを自分でやってみると、伝統的な作り方/仕様に拘るのも大事だが、こういった技術を取り入れる志向も必要だなぁと改めて思う。伝統楽器と言えど、その時代その時代で最新の技術を取り入れていたはずなのだから...
時間があったらギア式の楽琵琶転手でも考えてみようかな?
…が消えた。(><)
オフィスでの話なのだが、何をするにも遅くなってきて挙動不審になりつつあったPCのOS(Win2K)を再インストール。
アプリケーションの設定ファイルやデータは抜かりなくバックアップしたのだが、とある勘違いからメールのデータだけを移し忘れたままディスクフォーマット。
SP適用やMicrosof Updateも完了して、最後にメールの設定をする段になって気付いた。時すでに遅し。5年分の仕事メールが全て消えていた...
取り立てて実害はないのだけれど、前例を確認したい時や問い合わせの時に以前のことを調べる手だてがなくなった。
何気に使っているけれど、一瞬にして膨大な情報が消えてしまうPCの怖さをあらためて感じる出来事でした。
年が明けて早くも一週間。喪中なので「あけおめ」は言えませんが、皆さん「ことよろ」です。
年々、正月気分というものが薄れていく気がするけど、これは歳のせいだけじゃなく、世の中の色んなことが普段と変わらなくなってるからなんだろうな?
大晦日から元旦になっても何も明けた気がしないし、街に出ても店は開いてる。いや、むしろお年玉を貰った子供目当ての店は一番の書き入れ時(※)の様相。「なんかおかしいよな」という思いばかりがつのる昨今の正月ですな…。
※「カキイレドキ:掻き入れ時」と思っているあなた、間違いです! 店が繁盛すると帳簿に書き込むことが多くなる故、「書き入れ時」というのです。
今年は大阪からの帰り、いつも新幹線で通過しかしない街で降りてみるプチ旅をしてきました。とは言っても、目的のないことをするのが不得意なので、第一回目は友人の居る都市で降りて、夜に宴会やって、次の日は行き当たりばったりのブラブラモード。
◆名古屋◆
伊勢神宮と並ぶ2大神宮の1つ、熱田神宮。実は宿のガイドブックを見るまで、熱田神宮が名古屋駅からそう遠くないことを知らなかった。神社に目がない俺としては、これははずせない! とは言え喪中の身、鳥居はくぐらず脇から参道・境内に入る。
帰って来てから知ったのだが、この熱田神宮は「三五要録(まぁ、言うなれば平安後期に書かれた雅楽琵琶のバイブルだね)」を残した太政大臣・藤原師長が政変により尾張に流されたとき、この熱田神宮に参拝して楽琵琶を演奏し、天地を蕩揺させたという話が平家物語に記されている。
そして神社といえば縁日。大好きなカルメ焼屋や豆板(福板)屋がほとんどなくなってしまったのは残念だが、近年はタマセン(玉子せんべい)屋が台頭している。原価は安いし、見た目に比べてなかなか美味しいので流行るのだろう。カルメ焼と違い、誰でも家で作れる代物なのだが...
熱田神宮の境内にあるゑべっさん!上知我麻神社を参った後、次なる目的地名古屋城へ。名古屋城というより金鯱(しゃちほこ)が目あて! 麒麟とかもそうだけど、昔の人が考えた動物(?)って好きなんだよね~。話には良く聞くが初めて実物の金鯱とご対面。実物大の複製品が城内に展示されていたが、しかし不思議な造形だ。動物のシャチに関係なさそうなことくらいわかるけど、一体なにがどうなってこんなデザインになったのか興味あるなぁ。沖縄のシーサーとかシンガポールのマーライオンなんかと源流は同じなのかな?
...ってなところで、ちょうど時間が来たので次の街へ移動。
◆静岡◆
浜松には何度か降りたことはあるが、静岡は初めて。名古屋と同じパターンで翌日にブラブラ。
とろろ汁を目的に「丸子(まりこ)」へ向かう。静岡駅からバスで30分くらいかな? 駿府匠宿から神社(稲荷)、丸子城跡を経て誓願寺へのプチ山越え。この誓願寺、駿府城にいる徳川家康に言い掛りを付けられた片桐且元が申し開きをする前に泊まった寺なんだそうな。※丸子の写真が1枚もない (;;)
道端で置き売りしてるみかん(結構入ってて百円!)を食べながら町を一回りして帰りのバスへ。途中、市役所前で降りて駿府城跡へ。横にある公営の展望台(タダ!)に上って景色を堪能した後、徒歩で静岡駅へ。
帰りの新幹線、珍しく富士山が丸見えだったのが綺麗だったなぁ...
なんだか意図せず、神社と城跡を巡った『ことよろの旅』なのでした。
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