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2008年1月15日 (火)

特殊兵器 …成功 (^^)v

今朝届いた特殊兵器の木材、何に使うかというと、楽琵琶の柱(じ:フレット)作り。これも普通は職人さんに頼むのだろうけど、これまた自作モード。

Imgp1918_2 まずは楽琵琶から柱をはずし、現状のサイズとシェイプをチェック。長年使っていたので低音絃側に凹みが少々。

あとは絃との接触部分が楽琵琶にしては細かったため、音が立ち過ぎていたのを抑える目的もある。

Imgp1910 それと...どうせ自作するなら、邦楽器ではあまり使わない木材で作ると音がどうなるか?の実験もあった。写真にある元の柱は「檜」です。

届いた4種の木、見た目の感じで楽琵琶の柱としては違和感のある「栗」は除外し、「朴(ほおのき)」「ハードメープル(楓)」「イエローバーチ(真樺)」の3種でプロトタイプを作成。

やってみて思ったが、柱だけでこんなに音が変わるんだ!ってこと。まず「朴」は薩摩琵琶や筑前琵琶では定番のようだが、楽琵琶には音が軽くて浅い。言ってしまえばチープな音なので選考脱落。

メープルはバイオリンを初め洋楽器ではネックや裏板の木材として定番中の定番なのでハズレはないだろう。バーチはメープルの木肌をより緻密にした感じ。比重はメープルより若干重くて硬質。音響特性が良いのでピアノやドラムシェルやスピーカーによく使われている。

助っ人で来てくれた友人とこの2つのどちらにするか?で試行錯誤したのだが、メープルは明るくてメリハリがあってなかなか良い。が、バーチの方が“深みがあって落ち着いた楽琵琶らしい音”という点で一致し、バーチを採用。本作業に取りかかる。

Imgp1911_2 まず木材を糸鋸で大まかに切り出す。メープルやバーチは木の密度が高く硬質なのでちょいと苦労する。おまけに糸鋸の刃が細すぎて真っ直ぐ切りづらいため、途中でDIY店へ太い替刃を買いに行くことに!
 

Imgp1913 次は彫刻刀であらかたのシェイプに加工する。彫刻刀なんて慣れてないので肩が凝ること...。こんなものを使うのは何年ぶりだか?! でも妙に楽しい。
 
 

Imgp1909 その後、サンドペーパーの番目を替えながら最終のシェイプに近づける。パーツが小さいので磨いてるうちにコロコロ転がったりして、なかなかピタッと思うようなシェイプにならないんだよね~。

 

Imgp1914_2 そして苦労の末、出来上がった長い柱。いわゆる台形だね。

これを一柱~四柱までに切り分ける。楽琵琶の鹿頸(ネック)は覆手(ブリッジ)側にかけて扇形に広がっているのでそれぞれの長さが微妙に違う。

Imgp1915 そしてもっとも調整が難しいのが、各柱は高音になるほど高さを微妙に低くしていかないと、押さえた時に次の柱が触れてしまう。かと言って高さを変えすぎると押さえ難くなる上にピッチがおかしくなる。

これは付けたりはずしたりしながら音を出して試行錯誤の世界。不思議なもので、それまで付いてた柱とまったく同じ高さにしてもダメなのよね。

Imgp1916 で、出来上がった柱に普通は塗らないだろうけど、ギターなんかの指板メンテで定番のレモンオイル(俺のはオレンジオイル)を塗布して乾燥。鹿頸との接着は、本式には膠(楽琵琶の場合は米粒もあり!)とか使うんだけど、俺は硬質のアクリル系強力両面テープを使っている。(御法度?...でも意外と使ってる人が多いことを俺は知っている!)

 

Imgp1923 丸1日かかって仕上がったのがこれ。

自分で言うのも何だが、一昨日の転手の調整と相まってか、これがなかなかに良い音になった。つーか、普段は放ったらかしにされているから楽器が喜んでるんかな? (^^;

今回の作業を通して思ったのは、寸分の狂いもなくパーツを作っていく職人さんはやっぱスゴイ!ってことと、実験し始めるとやっぱキリがなくなるってこと。

他の木も試してみたいし(特にツゲ・グミ・ブビンガなんか)、柱のシェイプを変えるとどうなるのか? 絃との接触面の幅でどう変わるか? 鹿頸との接着材を変えるとどうなるのか? 興味は尽きないが、壊しても良いような実験用の楽琵琶が必要になるな...。

 

Imgp1924仕上がった楽琵琶で遊ぶ息子の図→

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