経王寺・はなまつり

例年、私が濃い立場(？)で関与している春の催し、『経王寺・はなまつり』が無事終わりました。来て下さった方々、ありがとうございました。

私自身８年目、企画を仕切る側になって３年目。昨年も書いた気がするが、従来の単なる雅楽と声明のコンサートから趣を変え、はなまつりに因んだお釈迦様の物語の脚本を作り、語りをも取り入れたフォーマットでのコラボレーション企画へと様変わりをした。

雅楽という古代オーケストラ、読経や声明といった仏教音楽、そして語りというパフォーマンスをどう組み合わせるか？の試行錯誤が続いている。

舞台としてのパフォーマンスの試行錯誤はもちろん、音楽人と演劇人、古典様式と現代風、宗教視点と一般論など種々のギャップをどうまとめるのか？　決して大きな舞台でもなければ宣伝があるわけでもない、企画としては小さなモノだが個人的にはなかなかの気力を要する。

今年は予想外にお客さんが多く、開演時の混乱が少々あったが、結果的に今までで一番完成度が高かったのではないか？と感じている。もちろん、“あちらを立てればこちらが立たず”的な問題は残っているが、配役的なアプローチをシンプルにした分、コンセプトは明瞭になった気がする。

来年の『経王寺・はなまつり』は１年お休みになるので、４話連続シリーズの第４回は再来年ということになってしまうが、その分、最終話にふさわしい内容／パフォーマンスになればと思う．．．

終演後、メインキャストであるヤショーダラ役のあおきさやかさん（声優・語り）、シッダールタ（お釈迦様）役の田中裕太郎さん（俳優 朧太夫／今申楽 朧座 主宰）と．．．