フロッギーボトム解禁
ご無沙汰しとります。ケロぞうです。
江戸の兄ちゃん、富士山みたいな高いとこ登ったもんやから気が大きなったんか、いきなり清水の舞台から飛び降りはったで! ようやる言うか、後先も考えず、無謀っちゅうか、心意気っちゅうか、何考えとんのかよ~わからん漢(オトコ)ですなぁ~!
...っちゅうことでワシはこのたび、浪速から江戸へ行くことになりましてん。
今まで、まぁ、何ちゅうか、オトナの事情っちゅうもんがあってワシの素性を隠しとったんやけど、これからはコソコソせんでええわけやな。とは言え、江戸のお倉では家人にバレんようにせなあかんらしいねん。難儀な話でっせ!
とりあえず、挨拶でもしときまっさ。ワシ、こういうモンです。
Froggy Bottom Guitars
フロッギー・ボトム(和名:ケロぞう)言いますねん。直訳すると“蛙みたいな底”ですわ。なんのこっちゃ?思わはるかも知れんけど、これはデルタ・ブルース発祥の地であるミシシッピー川の辺りで働く小作人(元は奴隷)の人らの農地を“de froggy bottom”言うたことに由来しますねん。
何で“de froggy bottom”やてか? そらあんた、あの辺はよう川が氾濫しまっしゃろ? ほんなら蛙がスケベェしまくって、農地が蛙だらけになってしまうからですわ。わはははは!
いやいや、この話はホンマですねんで。ワシらを作っとるボスがブルースをこよなく愛してる人なよって、そないな名前をつけはったらしいわ。
ワシは A12 H12(後日修正)っちゅうモデルなんやけど、マーチンはんとこのOOモデルをリファレンスにしはったみたいです。首と胴が12フレットで繋いであって(普通は14)、しかもスロッテッドヘッドっちゅう古風な成りですねん。
そない言うと、なんや古臭い音なんちゃうか?思わはるかも知れんけど、これがイマドキのモダンな音や言うてアメリカやらヨーロッパでは評判なんですわ。まぁ、ワシはジャパンの気候が苦手なもんで、ちょっと扱いが難儀らしいけどねぇ。
江戸の兄ちゃん...あ、これからは“旦那はん”やな...がワシの成りと音がえらいベッピンさんや言うて一目惚れしはったみたいやねん。ワシ、バツイチですねんけど、それでもエェ言わはるから、お世話になることにしましてん。
そのうち、旦那はんと一緒にどっかでお目見えすることになると思うよって、そん時は1つ、よろしゅう頼んまっさ。
ちなみにワシ、すっかり大阪弁やけど、アメリカはバーモント州生まれですねんで。ハウスはんとこが作ってはる“バーモントカレー”は、ワシらバーモント州に伝わるリンゴ(酢)とハチミツによる健康法を応用したカレーやて知ってはりました? 70ヘェくらいのトリビアでっしゃろ?
ほな。
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