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2008年9月の8件の記事

2008年9月29日 (月)

楽器も早期診断

同じ市内に在住するギタービルダー(ギター製作家)の方の工房へ行ってきた。数年前、雑誌で紹介されていていつか訪れようと思っていた。

自宅の一室を工房にしていらっしゃるのだが、器具やら木材で雑然とした部屋が妙に落ち着く。京都出身の方で、先週行った宇治の源氏物語ミュージアムのすぐ横が御実家だったり、俺と同じく数ヶ月前から煙管を始めていたり、年齢が近いこともあってアコギ話以外にもあれこれ盛り上がってしまい、結局、3時間近く話し込んでしまう...

俺自身が器用貧乏な性格なので、こういった1つのことに集中した仕事をしていらっしゃる方というのは妙に惹かれるものがある。

20年近く相棒のローデンと少し前に手に入れたフロッギー(ケロぞう)を持って行ったのだが、俺が自覚していた箇所以外にもトラブルの予兆と対策を発見して貰った。見てもらうというより、まさに診てもらうと言った感じ。

楽器もトラブルの早期発見と早期治療が重要だと改めて認識。

見たこともない治具や補修用パーツを見たり、始めて聞く裏話など、いやホント楽しいひとときでした。

2008年9月28日 (日)

ラクダの骨

Ca390041_3ナット用とサドル用のブランク材。

牛よりも駱駝の方が音質的には良いらしいが、届いた材の品質の善し悪しがわからん。果たしてこれが使えるんだろうか?

取りあえず、明日、ギター職人のところに出向いて聞いてみるか...

※この Camel Bone は食用ラクダの大腿骨から取ったものです。

2008年9月24日 (水)

【ライヴ告知】 Duo x Duo

Duoxduo 

詳しくはコチラへ → http://duoxduo.office430.jp/

2008年9月22日 (月)

平安神宮『月夜の宴』

ここ数年、仕事やら何やらで京都に行く機会が増えている。ここ2日ほど京都に行っていた。

仕事の話は置いといて...

まず、一昨日の写真にある“たわわちゃん”は京都タワーのキャラクター。ゆるキャラ好きの俺としては一目惚れ。ところが、公認キャラなのにキャラグッズがまったくなく、その扱いもかなり隅に追いやられている。皆で“たわわちゃん”をもっと盛り上げよーぜ

で夜。仕事は知り合いに任せたまま、実は平安神宮で行われる『月夜の宴』のチケットを隠し持っていた(2日間のうち土曜のだけ)。まぁ、ルーキーからベテランまで実力派ミュージシャン揃いなわけで期待していたのだが...

巷では、中島美嘉の新曲が飛び出したりで「大成功」の評判だが、俺的には辛口評だな。プロデューサは武部聡志ということで申し分ないキャスティングのはずなのだが、近年行ったコンサートの中でも個人的にワースト3かも知れない。期待が大きかったこともあるのだが...

出演者は SalyuSuperflyMINMI中島美嘉斉藤和義。知らないのは Superfly だけだったけど、彼女のステージが1番良かった気がするな... 

で、せっかく実力派を集めてるのに、単に数曲でフロントが変わっていくだけなので、そこらのライブハウスの対バン公演の拡張版という感じしかしない。加えて、バックがストリングスまで入るフル編成のまま、同じようなアレンジでヴォーカリストが変わっていくだけなので進行に何のメリハリもなく、まるでTVの歌謡ショーみたい。何のために平安神宮という場所でやってんだか?

おまけに5人も出てるのに全体で2時間ない。アンコールもなし。2~3曲で交代させられるヴォーカリストも、それを見ている客も不完全燃焼極まりない感じ。あの公演、\6500 も払って、しかも地方からそれだけを目的に来てたら激怒するぞ!

...自ずと、酒を飲むペースが早くなる京都の夜なのでした...

気分を取りなおし、昨日は観光モードで宇治方面へ。大阪の妹夫妻と合流して平等院源氏物語ミュージアムへ。平等院はさすがに格好良いな。夜中に誰もいない状態でずーっと眺めていたい感じ。付設の展示館も綺麗で見応えがあります。特に素晴らしいのは「雲中供養菩薩像」という52体の雲に乗った菩薩像があって、その菩薩さまが色々な楽器を奏でている様子。ただ1つ思ったのは、説明で雅楽の笙や楽琵琶の写真が載っているのだが、あの笙の形と管数は中国笙じゃないか? 琵琶も楽琵琶とは少し違う気がするのだが...

次に源氏物語ミュージアム。こちらの目的は館内の展示で使われている音楽。実は各展示室で流れている音の中の笙と楽琵琶を俺が担当させて頂きました。というか、電子音の中に紛れてる龍笛や篳篥、箏や薩摩琵琶の音もすべて友人が録音に参加しています。

行くことがある方は音にも耳を澄ませてね! ...と行っても、7割以上がシンセとサンプラーの音で、しかも加工してあるから個人的には???なんだけどさ

2008年9月21日 (日)

現在地、10円玉の裏

現在地、10円玉の裏

2008年9月20日 (土)

現在地、たわわちゃん

現在地、たわわちゃん

2008年9月13日 (土)

Spider Lily

Ca390030_2“Spider Lily”、英語らしい命名だなぁ。ヒガンバナ。

昨日から一転、今日は演奏者モード。とあるイベントで夜の公園で笙の演奏。心地よい虫の声をアンビエンスに、なかなかの雰囲気でした。

終わって公園の中にある林をウロウロしていると、暗闇に浮かぶ怪しげな形。わ、ヒガンバナだ!

俺はヒガンバナが大好き。何より他の“花”と呼ばれている生物とは一線を隔す奇妙な造形。実は群生しているクセに、孤高を印象付ける巧みな演出。美しくて、気味の悪いギャップ。

子供のころ、田舎のお墓に行く途中に咲いてたので触ってたら、“その花は根に毒があるさかい死んでまうで!”とお婆ちゃんに言われた。墓参りに行く途中という状況と相まって、幼い俺の中に強烈な印象がインプットされた。大げさに言えば、「死ぬ」という事実を突きつけられた、人生で最初の出来事かも知れない。

Ca390031 それ以来かどうかは不明だが、この花を見ると近くに寄ってずーっと眺めていたくなる。今日は携帯で写真を撮ったら、思いのほか面白い画像になったのでアップしてみました。

音楽もヒガンバナみたいなのがいいな  ...どういう意味やろ???

良い仕事

昨日から2日間、録音エンジニアの仕事で某スタジオで缶詰になっていた。

その世界(どの世界?)では名前が知られている2人の演奏家。片方とは何度か一緒したことがあるが、若いのにイマドキではない良い演奏姿勢(哲学)を持っている。

実際、全曲デュオだけど、3テイク以上録音した曲はなかった。すべて通し演奏。当たり前のようで、できる人はなかなかいない。技術的な意味ではなく、そういう姿勢で臨む人が少ない。

前にも書いた気がするけど、演奏家が誤魔化さないというか、ミックスで何とかしようとなどという姑息な考えがない場合、エンジニア側も緊張する。なぜなら、録り音ですべてが決まるから。

モニターに返したときの、“リバーブいりませんから”の一言が全てを物語っている。

こういう演奏家達に“めっちゃ良い音で録れてますね!”と言われるのはエンジニア冥利に尽きる。お金をくれるプロデューサーに感謝されるより、遙かに嬉しい。 終わってみて、ちょ~気持ちの良い、爽快な気分になる仕事だった...

後日、ミックスがあるけど、こういう録音が出来たときのミックスは音楽的な仕上げに専念できるので楽しい。

“良い音で録れたのは、あんた達が良い演奏するからだよ!”

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