年末所感
今年の予定もすべて終了し、大阪へ向かう新幹線の中です。
年々、年末というか正月気分が薄れていくが、今年は特にひどい。12月という感じすらない…。いや、過ごしている時間そのものの記憶が薄い。どうしてだ??
テレビで面白い実験をしていた。老夫婦に若い頃(1960年代)の生活環境の中で過ごしてもらい、脳波の変化を見ると言うもの。
今と何が違うって、情報源がチャンネル数の少ない白黒テレビと黒電話しかないこと。結果、人同士のコミュニケーションが増え脳がリラックスする(=脳年齢が若くなる)のだ。
これってきっと、脳が休むのではなく、本来の役目に戻るのかなぁ?と思った。考えてみれば俺の脳さんは年々、次々にやってくる膨大な情報の取捨選択に翻弄されている。
季節を感じたり、自然に耳を澄ませたり、人との出会いを楽しむ余裕が少ない。そりゃ過ごしている時間の記憶なんて薄れるわな!
もっとも、俺個人の問題ではなく、社会全体がこの症状なのだろうが…
来年の目標ではないが、この症状から別れを告げたいと思う。まぁ、この症状を引き起こす原因であるITなるものを仕事の1つにしている俺が言うのもなんだが、あまりにどーでもいい情報が溢れ過ぎているわけで、取捨選択が追い付かないなら、それ以前の段階で遮断するしかないのだ。この自己情報統制、タバコなんかより遥かに実効寿命に関わる重大問題な気がしてきた…
ユビキタスなんちゅうものが騒がれはじめて久しいが、人類を狂わせる気か?と思う。いや、もう狂ってるか?
…とか言いながら、どーでも良い情報の増加に加担するブログを、新幹線の中から携帯で投稿するという正にユビキタスな行為をやっている矛盾…
如何に自分に入ってくる情報選択に対して、脳ミソさんの負荷を軽減してやるか…、ちょっくら喫煙ルームに行って考えるとするか f^_^;
それでは皆さん、良いお年を…。
来年もよろしくねー!
(700系新幹線の中より...現在、岐阜羽島付近)
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