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2008年12月の7件の記事

2008年12月29日 (月)

年末所感

今年の予定もすべて終了し、大阪へ向かう新幹線の中です。

年々、年末というか正月気分が薄れていくが、今年は特にひどい。12月という感じすらない…。いや、過ごしている時間そのものの記憶が薄い。どうしてだ??

テレビで面白い実験をしていた。老夫婦に若い頃(1960年代)の生活環境の中で過ごしてもらい、脳波の変化を見ると言うもの。

今と何が違うって、情報源がチャンネル数の少ない白黒テレビと黒電話しかないこと。結果、人同士のコミュニケーションが増え脳がリラックスする(=脳年齢が若くなる)のだ。

これってきっと、脳が休むのではなく、本来の役目に戻るのかなぁ?と思った。考えてみれば俺の脳さんは年々、次々にやってくる膨大な情報の取捨選択に翻弄されている。

季節を感じたり、自然に耳を澄ませたり、人との出会いを楽しむ余裕が少ない。そりゃ過ごしている時間の記憶なんて薄れるわな!

もっとも、俺個人の問題ではなく、社会全体がこの症状なのだろうが…

来年の目標ではないが、この症状から別れを告げたいと思う。まぁ、この症状を引き起こす原因であるITなるものを仕事の1つにしている俺が言うのもなんだが、あまりにどーでもいい情報が溢れ過ぎているわけで、取捨選択が追い付かないなら、それ以前の段階で遮断するしかないのだ。この自己情報統制、タバコなんかより遥かに実効寿命に関わる重大問題な気がしてきた…

ユビキタスなんちゅうものが騒がれはじめて久しいが、人類を狂わせる気か?と思う。いや、もう狂ってるか?

…とか言いながら、どーでも良い情報の増加に加担するブログを、新幹線の中から携帯で投稿するという正にユビキタスな行為をやっている矛盾…

如何に自分に入ってくる情報選択に対して、脳ミソさんの負荷を軽減してやるか…、ちょっくら喫煙ルームに行って考えるとするか f^_^;


それでは皆さん、良いお年を…。
来年もよろしくねー!

(700系新幹線の中より...現在、岐阜羽島付近)

2008年12月24日 (水)

楽器な1年

今日はもう なんだなぁ~。早いもので今年ももうすぐ終わろうとしている。

幸か不幸か、この時期に1番気合いを入れて忙しくなる事(スノボ)から縁遠くなっているせいで 、穏やかな年の暮れ。...のはずが、いささか思い切った行動ににでてしまった。

今年一年、なんだか『楽器』のことばかり気を取られていた感じがする。

年始めの“びわりん(楽琵琶)”の柱作りにはじまり、春先の“リック(Rickenbacker)”、夏には“ケロぞう(Froggy Bottom)”、秋にはローデンくんのリペア。

そしてつい先日、何年も前からずーっと考えていたことの実行にでた。それは“びわりん”のカスタマイズ。実行に出なかったのは、演奏上の支障が特にあったわけではないことと、楽琵琶を扱えてざっくばらんに話せる職人がいなかったから(予算のことも大きいが)。

先に『思い切った』と書いたのは、楽琵琶のカスタマイズをギター職人に頼んだから。

工房が家から近いこともあって、ケロやローデンのリペアで懇意になったのだが、バイオリンや民族楽器も扱っているので思い切って依頼した。何より、ざっくばらんに何でも話せるのが良い。演奏者と製作者が分離してしまっている雅楽器や邦楽器の世界では、こういったことは意外とできない。こと、まともな製作者が数人しかいない楽琵琶の世界では、他の職人が作った楽器のカスタマイズなんぞ、門前払いを食らう。(事実、くらった

先週の土曜と日曜、連ちゃんでその人の工房に楽器を持っていって、俺の持ってる雅楽器の知識とその人の持ってる洋楽器の知識を総動員し、あーだこうだと半日以上かかって大まかなカスタマイズ仕様を決めた。木材庫にまで行って、作って貰うパーツの木まで選んできた。

結果、思っていたことのほとんどをやって貰うことになった。ギターとはパーツの形状も材質も仕上げ方も違うので戸惑ってはいたけど、最終的には引き受けてくれた。

実際問題、絃楽器の心臓部とも言える部分のカスタマイズなのでかなりの賭けではある。俺の想定とその人の技術が噛み合わないと楽器がおじゃんになる。しかし、弾いていて気になってしまう中途半端な状態のよりは、“びわりん”がきっと元気になることに期待して...

入院期間は2~3ヶ月、3月頃には戻ってくる。

2008年12月20日 (土)

助演

数日前、箏(琴)の大御所(?)の先生の助演をさせて頂いた。助演というのは、普通に言うとサポート或いはゲストミュージシャンと言ったところかな?

雅楽の世界と箏(というか一般邦楽)の世界って、実は接点があまりない。まぁ、俺の場合は昔から一般邦楽の知り合いの方が多いので、年に何度か一緒に演奏する機会がある。

今回のリサイタルは雅楽器を使う曲があったので呼んで頂いたのだが、個人的には仕事としてではなく、意味のある演奏会だった。

正直、この手の演奏会は聴いてて飽きてしまうことが多いのだが、今回は違った。演奏とか曲というより、その先生の舞台にのぞむ姿勢ってのかな?

ものすごい気合いを入れてオーラだしまくり、或いは偉そうにしてるだけの演奏家は幾らでもいる。が、その先生は違った。テンションは上がっているのだろうが、基本、普段と変わらない。気負いもせず、かといってダレもせず、舞台袖では衣装が豪華なこと以外はいたって普通。話していても普段と変わらない。良い意味で、普段の延長線上にこの舞台があるだけな感じ。ここが何ともニクイ!

そして何より、音や間合いを間違える気配の全くない安定感。古典曲がメインなのだが、曲を弾きこなしているというより、自分の曲を弾いてるかのような落ち着き。自分の出番が終わって客席で見ていたのだが、曲そのものより、その人の演奏している姿から目が離れない。

初めて、この人の演奏会なら今度は客として行ってみたい...と思った。

今日、電話があって、雅楽の装束まで揃えて出演したことを随分と喜んで下さったが、お礼を言いたいホント、こちらの方です...。すごく良いものを見せて頂きました。

2008年12月18日 (木)

封印...?

Ca390001_2 年に1冊だけ出る、スノボ(アルペンスタイル)の専門雑誌。手に入りにくいので注文してあって、しばらく前に手元には届いていた。

が、取りあえずライヴが終わるまでは封印していた。

開けてはみたものの...面白いけど...知り合いがいっぱい出てるけど...入っていけない自分が居て...なんだか遠くて寂しいなぁ

2008年12月16日 (火)

Evening Poem

十年一昔。

先日のライヴの後、ほぼ10年ぶりにかつての音楽仲間(と言って差し支えないかな?)と再会した。

一時期、音楽(制作)的にかなり密な状態にあったのだが、とあるプロジェクトが発端となり、歯車が噛み合わなくなった。噛み合わないどころか、それを支えていたシャフトもモーターも潤滑剤もすべてが空中分解を起こして散った。

そのプロジェクトの中心に居たのが、その人と俺。長年、音楽をしてきた中でもっとも“痛い”出来事の1つだった。その人とは、おそらくもう会うことも、話すことも、すれ違うことすらないと思っていた。

怒りとか恨みとかがあったわけではないのだが、ある種のトラウマもあって、繕うための方策も気力もないまま10年間の音信不通が続いた。

少し前、その人から電話がかかってきた。オフィシャルな内容だったのだが、向こうも俺に電話を掛けてくるのに勇気がいったんじゃないかと思う。こちらも携帯の表示を見て一瞬、身構えたくらいなのだから...

でもまぁ、いざ話しているうち、他愛のない近況報告になって1時間近く話し込んでいた。ちょうどライヴの店がその人の家の近くなので誘ってみた。

そして土曜日、その人曰く“懐かしい音を聴きに”来てくれた。ライヴ中は居るのがわからなかったのだが、ライヴが終わって再会した。

なんだろ? 視線が合った瞬間、“あの時の事は、もういいよね?”みたいなコンセンサスが成立していて、取り立てて10年もの音信不通を意識することもなく話していた。

まぁ、もう一緒に何かのプロジェクトに取り組むことはないかも知れないが、そんなことより、人間関係も捨てたもんじゃないな ...と感じた出来事だった。

2008年12月14日 (日)

歌でびゅー

今年最後のライヴ、立ち見直前という予想を上回る多くの方に来て頂き、本当にありがとうございました。

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MCでも話しましたが、ギターだけでライヴをやるのは15年以上ぶり。そして、歌うのは四半世紀ぶり(要するに高校生以来)! いつもとは違う緊張感を持ちつつ、でも当人的には楽しいライヴでした。

もちろんハプニングはそれなりにあったのですが、“よか音”の Yoshi さんとのギターデュオがほぼ20年の時を経て実現したり、懐かしい友人とも再会したり、久々に“ライヴしたなぁ~”と実感。

やっぱ気の合う仲間と音楽できるのは良いねぇ~! 何物にも代え難い充足感があります。次の予定は特に決まっていませんが、もう少し短いサイクルでライヴをできればなぁ~。

※Local Heroine の途中と最後で使った小さいギターが、このブログにちょこちょこ出てくる“ケロぞう”くんです。

2008年12月 1日 (月)

またまた...

しつこく...、っていうか、11月って2回しか書いてないじゃん!

Duoxduo

詳しくはコチラへ → http://duoxduo.office430.jp/

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