楽器な1年
今日はもう なんだなぁ~。早いもので今年ももうすぐ終わろうとしている。
幸か不幸か、この時期に1番気合いを入れて忙しくなる事(スノボ)から縁遠くなっているせいで
、穏やかな年の暮れ。...のはずが、いささか思い切った行動ににでてしまった。
今年一年、なんだか『楽器』のことばかり気を取られていた感じがする。
年始めの“びわりん(楽琵琶)”の柱作りにはじまり、春先の“リック(Rickenbacker)”、夏には“ケロぞう(Froggy Bottom)”、秋にはローデンくんのリペア。
そしてつい先日、何年も前からずーっと考えていたことの実行にでた。それは“びわりん”のカスタマイズ。実行に出なかったのは、演奏上の支障が特にあったわけではないことと、楽琵琶を扱えてざっくばらんに話せる職人がいなかったから(予算のことも大きいが)。
先に『思い切った』と書いたのは、楽琵琶のカスタマイズをギター職人に頼んだから。
工房が家から近いこともあって、ケロやローデンのリペアで懇意になったのだが、バイオリンや民族楽器も扱っているので思い切って依頼した。何より、ざっくばらんに何でも話せるのが良い。演奏者と製作者が分離してしまっている雅楽器や邦楽器の世界では、こういったことは意外とできない。こと、まともな製作者が数人しかいない楽琵琶の世界では、他の職人が作った楽器のカスタマイズなんぞ、門前払いを食らう。(事実、くらった)
先週の土曜と日曜、連ちゃんでその人の工房に楽器を持っていって、俺の持ってる雅楽器の知識とその人の持ってる洋楽器の知識を総動員し、あーだこうだと半日以上かかって大まかなカスタマイズ仕様を決めた。木材庫にまで行って、作って貰うパーツの木まで選んできた。
結果、思っていたことのほとんどをやって貰うことになった。ギターとはパーツの形状も材質も仕上げ方も違うので戸惑ってはいたけど、最終的には引き受けてくれた。
実際問題、絃楽器の心臓部とも言える部分のカスタマイズなのでかなりの賭けではある。俺の想定とその人の技術が噛み合わないと楽器がおじゃんになる。しかし、弾いていて気になってしまう中途半端な状態のよりは、“びわりん”がきっと元気になることに期待して...
入院期間は2~3ヶ月、3月頃には戻ってくる。
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