びたーっ!
琵琶くんが来週からの海外公演のため、入院先(?)から一時帰宅。
覆手(ブリッジ)のカスタマイズはほぼ終わっているものの、肝心の転手(ペグ)は製作前だったため従来のまま。
調絃するとペグが滑って(ギターのようにギアでなく、バイオリンなんかと同じく木の摩擦で止まります)なかなか安定しない。
こういう時、今まではチョークやら鉛筆の芯(の粉)やらを塗って安定させていた。が、この方法で安定させると、滑らなくはなるけど、“キッ”と止まってしまうために微妙に動かしづらくなる。
そこで今回、少し前に仕入れておいた Peg Drops(Liquid Peg Compound) というものを塗ってみた。バイオリンやチェロなどクラシック弦楽器用のペグのコンパウンド剤。
これが何とまぁ 塗った途端、転手と絃蔵(ヘッド)が吸い付くかのように“びたーっ”と止まる! 実は今までも似たような製品を色々と試したことはあるのだが、こいつぁ別格やおまへんか!
いやはや、こりゃスゲーな。堅く固定されるわけじゃなく、安定したトルク感っちゅうの?
さすが、バイオリンを中心に、世界を相手にして評価されてるだけのことはあるなぁ。琵琶ケースに常駐決まり!
これ、楽琵琶だけじゃなく、三味線とか同じような楽器の転手の弛みにお勧めです。
※この手の製品は同じ“コンパウンド”という商品でも、「弛いのを止める方向」「固いのを滑らす方向」の2種の製品あるのでご注意を!
コメント
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相変わらずコアな(笑)
もとい
探究心旺盛ですな~
見習います(笑)
投稿: エピ | 2009年4月 1日 (水) 00時39分
■エピさん >
いやホント、例えるなら、サビたガシガシのオープンギアのペグを、ゴトーの滑らかなクローズドペグに変えた気分。
もっとも、完璧に調整された転手なら何もしなくてもゴトーなんだろうけど?! なのでカスタマイズに出してます...
楽器って、使いやすいようにカスタマイズは必要ですよね。ただ、あくまでも“改善”であって、“改造”はしない主義。
その楽器を作った職人の意図まで変えるような変更はどうかと思うし、そこまでやるなら新しいのを探した方が良いしね。
まぁ、手のかかるモン好きですわ。
投稿: ZOW | 2009年4月 1日 (水) 01時04分