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2010年5月 2日 (日)

“たぬき”がない!!

今を遡ること25年前。東京という街に出てきて最初に受けたカルチャーショック、それは...赤坂あたりで立ち食いそば屋に行ったときのことだ。

何も考えず“たぬき”ください...と言った。店員に“そばですか? うどんですか?”と聞かれて?????。 この「?????」の理由、大阪出身の人にはわかると思う。アホかこの店員、「たぬき」はそばに決まっとるやろ

さらに出てきたものを見て!!!!! なんで天カスやねん! これはハイカラやろ! ...で、メニューを良く見るとあり得ない表示がされている。

「きつねうどん・きつねそば」 なんじゃそりゃ~

解説しておこう...

大阪の「きつね」 → 東京の「きつねうどん」
大阪の「たぬき」 → 東京の「きつねそば」
大阪の「ハイカラうどん」 → 東京の「たぬきうどん」
大阪の「ハイカラそば」 → 東京の「たぬきそば」

...ということなのだ。大阪の場合、「きつね」は油揚げが乗ったうどん、「たぬき」は油揚げが乗ったそばと決まっている。いや、決まっていたはずだった...

Ca3e0009俺のように阪急沿線育ちの人間にとって、うどん・そばの基準は「阪急そば」で培われる。それは東京に出て四半世紀を経た今でも変わらない。

そして今日、超久々に阪急そばに行った。ところが、食券を買おうとしてとんでもないことに気付いた。いつもの「かやくごはんセット」を買おうとしたら『たぬき』がない!(というか、いつから味も素っ気もない食券制になったんだ?)

その代わり...見たくない、いや、あってはならないものがあった。
それは...「きつねそば

うそやろ なんでやねん 阪急そばはホールディングスになって浪速魂を売ってもたんかー きっとこれは「赤いきつね」と「緑のたぬき」の策略に堕ちたに違いない

なんと言うことだ、また1つ、文化の崩壊を垣間見てしまったのだった

 

※ちなみにですが、上京して2番目に驚いたこと...

大阪の「桜餅」は、東京では「道明寺」と言います。東京で知らずに「桜餅」と言うと、これまた有り得ない、関西人にとっては和菓子とは認め難い代物が出てきます

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コメント

なるほど

そういえば大阪の「すうどん」は東京では何て言うん


いよいよ明日やで~~~~
8人も集まるってすごいじゃん

■なおなおちゃん >

「かけうどん・かけそば」ちゃうかなぁ? 少なくとも『す』ではないと思う。

明日、以外と集まったねぇ~。よろしく!

ひゃひゃひゃ。ソレまるっきり知りませんでしたw。雅楽などの邦楽の文献研究も、東京語だけじゃなく、関西弁から行う余地もあるのかもww

■臼井さん >

確かに、邦楽・特に雅楽は辿れば関西圏の影響が大きいですから、必要かも知れませんね。

ちなみに、キツネが油揚げというのは全国共通のようですが、タヌキは地方差が大きいみたいです。

名古屋方面では「タヌキ」は鶏肉が入っているものを指したりするそうです。

昔話なんかでも、キツネは比較的厳格なキャラなのに比べて、タヌキはお調子者だったりと曖昧なキャラなことが多いせいでしょうか?

わあ~、懐かしい
阪急そばやん~
ずっと大阪に住んでながら
大人になってから阪急そばは食べてへんな~
子どもの頃にあれほど美味しかった阪急そばは
今の贅沢になった舌にとってもあれほど美味しいんやろか
あ、でも、明日死ぬって言われたら、今日食べたい味かもな

■まるるさん 〉

昨日はどもです~

阪急そばは上手いか否かの次元ではなく、もはや“おふくろの味”の領域ちゃうかな?

麺はともかく、つゆは今でも美味しい気がするなぁ。少なくとも、東京の駅そばは相手にならんと思う!

ちなみに…今日も行ってきました。

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