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2010年7月16日 (金)

増井光子さん

また1人、若い頃に憧れていた人が亡くなった。

000038629増井光子さん(享年73歳)。女性獣医師の先駆けでもあると同時に、日本の獣医師のシンボル的な存在だったと思う。イギリスでの乗馬競技中の事故とも伝えられている。

若い頃(中高生)、唯一的に目指したカタギな仕事、それが獣医だった。音楽なんてものにウツツを抜かしていなければ、おそらく獣医の勉強をしていたと思う。いや、半ば本気で目指していた時期もあった。

獣医と言っても、犬猫病院経営ではなく、海外の保護区や動物園などでいろいろな動物に携わる仕事がしたかった。

そんな時期の俺にとってのアイドル(?)がこの増井光子さん。当時は上野動物園の専属獣医。当初、「無給でもいいから働かせて!」と上野動物園に掛け合ったというのは有名な話。その後、多摩動物公園・上野動物園などで初の女性園長を歴任された。

増井光子さんの著書はほとんど読んでたし、講演を聞きに言ったこともある。その闊達な性格と、あきらかに自分の身よりも周囲の動物たちを気にかけている姿勢には感銘より、良い意味での“呆れ”を感じたものだ。獣医師や動物園などといった枠に収まらない元祖スーパーウーマンの1人ではなかろうか。

欧米では、ともすると人間の医師よりも獣医の方が社会的地位が高く見られる傾向がある。自然保護意識が高い欧米では、獣医は『自然環境すべてを診る医師』という立場で捉えられるからだ。

比して、犬猫や畜産がメインで視野の狭かった当時の日本の獣医師のレベルの低さに対する警鐘を鳴らした人でもあったし、彼女に感銘を受けて獣医師になった人も多かったのではないかと思う。

病気ではなく、乗馬競技での事故という最期が何とも増井さんらしい気がしなくもない。

ご冥福をお祈りします...

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コメント

一獣医学生ですが、しみじみと読ませていただきました。ありがとうございます。

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