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子供の頃から実家の神棚の横に置いてあった謎の鈴がある。実家で捜し物をしていたらおもむろに転がっていた。それがコレ。
直径30cmほどの鈴で、徳川家康公が譜代大名家に授けたと言われる7つの鈴のうちの1つなんだそうな
その証拠に、側面に「三葉葵」が刻印されている。
7つということは「安祥譜代」と言われる酒井氏、大久保氏、本多氏、阿部氏、石川氏、青山氏、植村氏なのだろうか? 普通に考えて、うちの家とつながっているとは思えない。
が、だ なんと、その鈴がうちにある。しかも物置部屋の片隅で裸のまま埃をかぶって...
こんな国宝級のモノがうちの物置で眠っていて良いのだろうか? 本来は博物館にあってしかるべきものである。数億の価値があるはずだ
是非、なんでも鑑定団で鑑定してもらいたい逸品である
きっと、100,000,000円 500円 くらいにはなるはずだ
...と、まぁ、先日届いた“カポ界のロールス・ロイス”こと、Elliott(McKinney) Elite Capos をあれこれ試してみた。
普通に入手できるカポの10倍の値段だけあって、さすがにモノとしての質感というか完成度は高い。実際の有用性を別にしても、宝飾品のような“所有欲”を引き起こす製品だと思う。
実際に装着してみて感じたこと...
では、現在愛用している NS Capo(右側) との比較写真
一見、Elite Capo は華奢に見えてしまうが、ステンレスで作られている(NS Capoはアルミ)ので剛性は色んなカポの中でもかなり高い方。それでいてトップ、サイドともに細く作られているので演奏の邪魔にならないのだ。
次に装着箇所。“Elliott(McKinney) Capo が最高!”というギタリストは多いが、彼らがライヴで使っているのを見たことがない。前々から疑問だったその謎が解けた。装着位置による音の変化がシビアなのだ。良い位置だと“すげー”と思うのだが、適当な位置に付けると普通のカポと変わらない
一緒に届いた Elliott さんからのメッセージをよく読むと『フレットの際から 1/8 インチの位置に装着するのが最適です』と書いてある。...1/8 インチって、3.175ミリの指定かよ 実際、その位置に付けると
な音ですわ
剛性の高さとバーの細さの仕業かな?
これって、スイートスポットが狭いわけで、レコーディングや自宅などゆっくり弾けるときは良いけど、ライヴでパッパと付け替えるときは不利ってことなんだよな。考えたら...街中の狭い路地をロールス・ロイスでぶっ飛ばす奴はいない その意味では適当に付けてもちゃんとした音を出す NS Capo はスイートスポットが広いわけで、カポ界のプリウスと言ったところか?(アルミだから軽いしね!)
裏側の写真と、特注の証(右側)
カポはフラットに弦を押さえる必要があるので、両側から引っ張る方が良いのは物理的に自明の理(片押さえでも NS Capo や G7th Capo は設計的にここを見事に処理している)。力の掛かり方に偏りがない上に、ネジで調整しやすいのでカポの宿命であるチューニングの狂いは少ない。
が、同じ方式でも狂い易いものはあって、トップバー(の被覆)の素材が大きいのかな?と思う。NS Capo はアルミ下部に硬質ゴム、Elliott Capo はステンレスを硬質ビニール(?)でくるんである。経験上、ここの素材が良くないとチューニングが狂う上に、倍音が吸い取られてこもった音になる。実際、この“こもり”を嫌って反カポな人もいる。
その意味でも Elliott Capo や NS Capo はおすすめです。G7th カポはある意味、この“こもり方”のバランスが絶妙で、指でバレーした時のような音になるので開放弦の派手さを嫌うインスト系の人にはかえって良いかも知れない。
Elliott Capo とほぼ同じ設計で、“カポ界のベンツ”と呼ばれている Paige Capo(右側)との比較写真
値段的には普通で、“ベンツ”と呼ばれているのは多分に Elliott Capo のロールス・ロイスに対する揶揄した言い方だと思う。
見ての通りかなり似ているし、デザイン的には好きなのだが、難点がいくつか...
と言った感じかな? 個人的には“おしい”って感じ。
長々と書きましたが、Elliott Elite Capo、結論的には“メッチャええやん”です。使い捨て感のあるカポにおいて、一生モノとまでは言わないまでも、それに近い感じ。カポを使い始めて30年
しまう前にクロスで拭きたくなるカポは初めてです
ちなみに Elliott Capo(Elite だけでなく何種類かラインナップがあります)は一般に売られているカポとは違い、トップバー長さのサイズが色々あります。俺もオーダーする前に自分の使っているギターのナット幅とか、装着する最大フレット位置のフレットボード幅などを職人の Elliott さんとメールでやりとりして最適長をアドバイスして貰いました。
楽器店などではサイズが選べないので、欲しい人はHPから直接個人輸入した方が良いです。営業妨害になるかも知れないけど、送料(保険付き速達)を入れても楽器店で買うより安いです。店によっては3万以上しますから...
あと...Elliott Capo はアコギやカポに関してある程度マニア域の人にはおすすめしますが、そうでない方には NS Capo か G7th Capo をおすすめします。少なくとも最初に買うカポではありません ROI 的に後悔すると思われるので
しかし、ゴム(エラスティック)カポかテコ(トグル)カポしか選択肢のなかった頃から考えると、すごいなぁ 縁の下の力持ちも確実に進化している...
そして最後に...“スーパー同志よ、ありがとう!”
※Elliott Capo,NS Capo,Paige Capo ともに私が所有しているモデル(それぞれ Elite Capo,NS.Pro, Click Capo)での感想です。各社、他にも色々なモデルがありますので注意して下さい。
あらためて、アケオメです。皆さん、今年もよろしくです。
先ほど、浪速+αから帰って参りました。
で、帰ったら...おーっ
米の國より EMS にてロールス・ロイスが
とは言え、車ではありません(当たり前じゃ
)
先日の記事を見たスーパー同志が、間もなく迎える我が生誕祝いに献上して下さったのである
しかもラッチサイドに特注の“ZOW”刻印入りである。なんと有り難い...
いや、しかし、なんともまぁ、美しい
知らずに見たら、人が身につけるアクセと見紛うばかりの精巧な作り。確かに今まで見てきたもの(特にアメリカ製品)とは明らかに違う質感。カポ界のロールス・ロイスと言われる所以である。
もう夜中なので肝心の音の方はまだ試していない。が、さすがに音に関するモノの“見た目”は養われているので、絶対にこいつはイケる音を出すに違いない。
後日、詳細レポートしますよん。
楽しみ、楽しみ...
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