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2011年5月15日 (日)

六十年の鼓動

なんだか焼酎の銘柄みたいなタイトルだな

オーバーホールに出してあったスミスくんが2ヶ月ぶりに帰ってきた。

楽器でもなんでも、俺は外観以外はオリジナル主義ではないので、不具合部分は部品交換(製作)してもらって、“今”使えるものにする主義。

スミスくんは1947年の英国製(メカ部はスイス製)なので、かれこれ64歳になる。ここまでちゃんとしたオーバーホールははじめてだったかもな。

ということで、交換した部品。

Dscn1793_3まずは心臓であるゼンマイ これが60年以上、スミスくんを動かしてきたのかねぇ?

狂いが出ていたとは言え動いていたのだから当然と言えば当然だけど、錆びもなく綺麗なもの

俺の手元に来るまでに、どこの国でだれがこれを巻いていたんだろうか?

Dscn1794_5 あとは、壊れかけてた裏押さえ、歪んでいた下ホゾ、脱落したネジなど...

ネジなんて「ここにあるよ!」と言って貰わないとわからないような小ささ。ホント、時計って精密部品のかたまりなんだなぁ。

Dscn1798_4こういう「機械モノ」に意味なく惹かれる(&浪費する)のはやはり男の特技なんだろうか?

だってこんなのが自力で60年以上動いてんだぜ

 

そー言えば、受け取ってから半日以上経ったが、1分も狂ってないぞ スゲーな  (...機械式手巻きなのでイマドキとは精度の単位が違います

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コメント

自動巻き時計、いいですね
なんといっても、機械の仕掛けだけで動く。
男の(といってもいいんでしょうね男女同権だけど)ロマンですよね。
一つ一つの部品を眺めるだけで、酒が飲めるってか

いつしか、一度自分でばらしてみたいな。自分の時計。
でも絶対組み立てられないだろうけど

こういう時計って愛着湧くよね。
以前、テレビでやってたけど、瀬戸内に
時計修理の匠がいるらしい。
その人は自分で部品も作っちゃう。

■たぬきさん >

うちのはオーソドックスな「手巻き」ですが、
戻ってきてから5日間でなんと30秒狂って
ません。すげー!

オーバーホールに出す前は半日で5分くらい
狂ってましたから

確かにバラしてみたいけど、バラして終わり
でしょうね 

バラして修理するところを横で見てたい...

■ルネッサンスさん >

俺の行ってる吉祥寺の店もストックにない
部品は作っちゃいます。今回のオーバー
ホールも中の裏押さえ部品(炭素鋼)や
埃かと思うような小さいネジを作ってました。

時計もそうだけど楽器や機材、やっぱり
若い頃は先進的な機能満載の“ややこし
くて派手”なモノが好きだったけど、歳と
ともにシンプルで息の長い(=値段も質も
良い?)モノが好きになってきますね。

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